無料の勤怠管理システムを評価する

Pochikinは無料の勤怠管理システムです。

業務システムで無料のサービスというのは決して多くはありません。

「タダほど高いものはない」なんて言葉もあるぐらいですから、無料と聞いて何か裏があるのではないかと勘繰りたくなる気持ちもごもっともです。

ボランティアでWEBサービスを提供する事業者はおそらく1社もないでしょう。
無料で提供しているのは、何らかの目的を持ってのことです。

サービスを利用する側の方には、サービス提供者側が本当の目的を公開するとも限りません。

サービス利用者に知られると都合が悪い理由があるわけではないのですが、同業他社に知られて競合が激しくならないようノウハウや内情を知られたくない。または知られるのは恥ずかしいというのが本当のところだと思います。

勤怠管理システムを無料で提供する目的

勤怠管理システムを無料で提供することの考えられるであろう理由についていくつか挙げてみましょう。

1.有料の上位ランク製品を用意しており、アップセルを狙っている。

一番よくあるパターンで、わかりやすいかと思います。機能を限定した無料版を提供し、お試しで利用していただくことで有料版購入の安心感を与えるメリットが一つ。無料サービスの集客力を活用し販促コストを抑えるという目的も大きなメリットの一つとも言えます。

ちなみにPochikinも将来的に有料版のラインナップを検討していないわけではありません。具体的な部分はゴメンナサイ秘密です。

2.広告収入や、販促目的に利用する。

現実問題として、食べていけるほどの広告費を業務系システムで稼ぐのは、なかなか難しいです。なぜなら広告収入が稼げるほどたくさんのユーザー数を獲得するのが結構難しいので。業務システムというジャンルの時点で、市場を絞り込まざるを得ません。どの会社でも使える汎用的システムを新たに開拓するのは至難のワザであり、どうしてもニッチ市場を狙わないかぎり差別化が難しいからです。

サーバー代などのランニングコストぐらいは出るとは思いますが、業務システムをメディア化するという戦略は効率が悪くてビジネスとして成立しないでしょう。

広告を掲載している業務システムの無料サービスは、せめて運営費ぐらいは広告で捻出しようという考えで広告を貼っているだけのことが多いと思われます。

3.市場調査・マーケティングテストを目的にする

将来、勤怠管理システムのパッケージプロダクトのサービスローンチを検討しており、下手に独りよがりのプロダクトを作りこむよりは、ユーザーの声を集める目的でベータ版としてローンチし、改良を重ねることを前提としている場合、もしくは参入価値の是非を確かめるためにローンチしてみるケース。

有料版をリリースしてしまうと、お金を払っているユーザーを尊重して、なかなか仕様変更ができなくなるため、無料版をローンチして様子を見るという手法は製品開発のプロセスとしては有効な手法ではあります。

4.市場の裾野拡大を目的にする

すでにマーケットの成長が一段落してしまったようなジャンルにおいて、もう一段の市場拡大を目指すために手つかずの見込み市場の需要を喚起する目的で無料で提供するという方法です。
大企業、中堅企業においては勤怠管理システムは、成長期から成熟期にさしかかっているともいえます。現在は中小企業や新興企業へのアプローチが各社ともメインになっていると思われますが、まだ個人事業や零細企業にはアプローチするには至っていません。
そもそも有料サービスに対するニーズが大きくない市場なのですが、将来の見込み客へ成長する可能性はありますので、彼らへの早い段階でアプローチすることで、企業ステージがワンランクアップしたときに向けて接点を構築しておこうという目的です。

長い目でみる話ではあるので、長期の事業計画として会社が後押ししてくれるかがポイントになります。

5.勉強のため

可能性としてはもっとも低いかもしれません。プログラミングのスキル向上の近道は、とにかく何か作ることであり、とりあえず勉強をかねて作ってみたというケースです。
作ってはみたけど、お金を取るほどの出来ばえに至っていないので、無料で開放するケースもあります。
この場合、ユーザーは気を付けたいのは、セキュリティは大丈夫かという点。初級者が勉強のために作ったシステムではセキュリティが弱いことが多いからです。
ここだけはPochikinは違うよと否定しておきます。

判断の一つの目安としては、個人が勉強で作った場合にはSSLまでは準備しないことが多いと感じます。SSLかどうかを見分け方はURLがhttpsから始まっているかどうかです。

自分でほしかったから作ったというサービスは、しばしば耳にすることがありますが、サービスを継続させるという点で運営におけるモチベーションを維持することが課題です。

6.主力商品が別にあり、システム連携などでその別商品を購入させるきっかけづくり。または話題づくり。

メインで販売するプロダクトは別にあり、無料の勤怠管理システムを餌にする作戦です。
アップグレード製品を販売するアップセルの手法に似てはいますが、全く別の商材を販売することが目的という点で異なります。
たとえば、タブレットPOSレジアプリを販売するためには、タブレットを購入させる必要があり、タブレットを購入する動機を後押しするために勤怠管理もできますよと提案することで、あたかもトータルソリューションのように見せるやり方です。
携帯ショップで、法人営業などでよく見かける手法です。このケースでは客はITリテラシーが低いことも多く、営業マンが「○○ができます」と言えば、ソフトウェアの中身を精査しないで客の期待値を膨らませることができるので、しょぼいアプリをラインナップしただけでも意外に通用します。SIMはもちろん2年縛りで売るので、そちらで稼ぐというものですね。

7.その他

メールアドレス収集とか、ユーザーが心配しそうな理由がこれ。
無料勤怠管理システムとしてサービスを提供しても、集められるメールアドレスはわずかです。メールアドレスのリストの価値が出るほど集めるには途方もない年月が必要になるので、きわめて非効率的であり、メールアドレス収集目的でやるのであれば、正直言ってほかの方法を取ったほうが賢明です。また、現在においては、スパム配信は日本ではリスクが高く、割の合わないビジネスとも言えます。
心配するだけ無駄だとは思います。

無料で提供するサービスについて、不安に思っていた方には判断材料として参考になりましたでしょうか?

ではPochikinはどれかですって?
うーん、ヒ・ミ・ツ。

無料勤怠システム Pochikin
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